■ 2002年11月27日(水)

 ケータイビジネスの実践


 電気ポットとひとり暮らしの近親者の「みまもりホットライン」

                     
象印マホービン 若杉氏
 


 

 とあるケータイビジネスの事例セミナーで、若杉氏の講演を拝聴した。
誠実そうな中に強い事業推進のスピリッツを感じさせる方であった。現場をご経験の中で、同社のチャレンジャブルな新規事業を立ち上げ、まさに今事業成功のために認知度を高め普及活動の正念場にいらっしゃると察した。

ネットビジネス、ケータイビジネス萌芽期に、自社製品に携帯電話機能を装着し、ターゲット者の電源ON/OFF、給湯などのイベントを検出し、それをインターネット上に転送し、見守り者がその生活ログを見ることにより、正常であることを確認したり、電話などでのコミュニケーションの話題つくりに活用できるというサービスを企画、実行されている。
緊急を知らせるのではなく、日常を遠隔から見守ることになる。これによって、早めのケアー、ゆとりの創造、自然なコミュニーケーションが可能となるとのことである。

 この発想は、96/2に東京池袋で起きた一人暮らしの老人が死後1ヶ月相当たって発見され、都会暮らしの過疎地帯の悲劇と報道された事件がきっかけとのこと。

 「ニーズからの発想」、「共感できるコンセプト」など優れた企画センスはもちろん賞賛に値する。それ以上に、会社を動かし、Docomo、富士通からのアライアンス協力を取り付け、事業開始に漕ぎ着けたその熱意 と実行力にまずは大きな敬意を表したい。
                                     

現在のところ、まだまだ目標契約数を達成していないとのことであるが、広告などによる認知度の向上、加入者の拡大までには、さらなる苦労が必要であろうと察する。

弊社としても、ビジネスを抜きでボランティア的に協力を申し出させていただいた。

 

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