■ 2004年 1月21日(水)

 改革リーダー


 「信州知事」田中康夫氏との一時間
                     
ITC長野幹事としての会談
 



 長野県庁の仕事を担当させて頂いて、半年くらいになるだろうか。
12月のとある日、知事より会談の申し出があった。いつかはこのような機会にめぐまれるのではの期待感が思いの他、早く訪れ、1月知事の個人的な退院の2日後に会談をした。
 

 

 
 型どおりの名刺交換。と思いきや、名刺にはもう既に「信州知事」となっているではないか。
問題の本質は、土木、建築に続く業界不信の中に、IT関係、環境関係があるらしい。この面での情報入手かと考えていたが、特にITのみの専門家でないと判断された後は、最近話題となっている「コモンズからはじまる 信州ルネッサンス革命」の意見交換となった。地域を創っていく政策の流れが、中央集権的な流れから”地域に軸足”をおいた「コモンズ」を中心とした地域からの政策の流れに変え、地域の再生をはかること。また、それぞれの「コモンズ」を各地域で育み、自立的な一人ひとりの行動のもとに、信頼の絆で結ばれた協力社会をつくる。とのことである。お話を伺って感じたことは、中央集権の政治の現状、これに併せて職員が、県民でなく霞ヶ関に向って仕事をし、市町村を見下しているを強烈に破壊しようとされていることを肌で感じた。
 脱ダムに代表される箱もの行政の変革、議会における事前質問状の廃止、さらには最近では、職員・議員のあいつぐ不正行為の中で知事、副知事、弁護士宛の「内部告発制度」の開始など意識改革を中心にした仕掛けが連発されている。
 日常、職員の方とお付き合いしていて、部長、課長はじめかなり田中知事の考えとベクトルは合ってきていると感じている。改革の推進にあたり、こちらからお申し出されたことは、テーマのリーダたる「管理者が自ら遣り抜く」を提案した。
 「why」の完結の中で、「Howto」の段階にある。スピードをもって組織横断的な活動の中でPM(プロジェクトマネジメント)スキルの必要性も申し述べた。
 短時間であったため、十分なコミュニケーションが形成できなかったが、最後にプライベートメールアドレス、さらにはコモンズに関するコメント記事集を頂戴し終了となった。
「私は独裁者」と言われるが、「もっと独裁者にならなければ。」
今後とも、影ながら支援していきたい改革リーダーである。    
                               以上

 

      

-P.10-

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