危機の時代に求められるのは、強力なリーダーシップで、スピーディに実行に移す資質のあるリーダーである。
ゴーンのリーダーシップは、有無を言わせず人々を引っ張っていく類のものではなく
人々が自ら進路を見出す手助けをするものである。
企業カルチャーも国も全く異なる環境で成功裏に導けた要因は、既成概念に捉われず
眼下の状況を受け入れたうえで対応する、柔軟でしなやかな姿勢にある。
彼のようなクールで透明なアウトサイダー、新しい国際人がグローバルビジネスを牽引する時代が到来した。
人の話に・・・・耳 「神は人間に耳を二つ与えたが、口は一つだけしか与えなかった」
マネジメント不在 自分が属している部門内なら、求められるままに仕事ができたが、会社全体がどうなっているかには気がつかなかった。
誰もが会社がどこか間違っていると感じている、だが問題の原因は自分たちの部門でなく、他の部門にあると思っていた。
思考・言語・国 ゴーンは国籍という概念を超越している。殆どの人が長い間国家意識を持ち続けてきたが・・・
日々どのような問題に直面しようとも、日常生活のディテールをおろそかにしてはならないという教訓である。
聖域なしタブーなし 取り組んだテーマは@事業の発展、A購買、B製造、物流、C研究開発、Dマーケティング・販売
E一般管理費、F財務コスト、G車種削減、H組織と意思決定プロセス
マネジメントの変革 カルチャー衝突の行く先は、能力とエネルギーの浪費につながる。
過去のやり方を責めたりしない、むしろこれからどうするかを重視する方向で議論を進めた。
ゴーンがきて、物事の決まるプロセスが迅速になって、仕事がやりやすくなった。
従来は、先延ばしと弱体化に繋がる対策でした。私は日産に強い尊敬の念と忠誠心をもっている。
そのためなら喜んで犠牲を払うつもりです。
外部コンサルに依頼するのでなく、「自分たちが作った計画だと胸を張って言える。」プランにすること。
リストラというと、人員削減や資産売却と同義語と考えがちですが、ゴーンは社員の思考や行動をリストラ、再構築した。
これがゴーンの最も優れた業績といえるでしょう。
優先順位の設定 第1にプランニングを中央集権化すること、第2に実施に関しての明確な責任系統の確立である。
トップの責任 マネジメントの責任とは、会社が持つ潜在能力を開発し、それを100%具現化することである。